足のむくみと腎臓

足のむくみと腎臓にはどんな関係があるのでしょうか?

腎臓も肝臓と同様、異常が生じてもなかなか自覚症状が現れない器官です。そのため、足のむくみが重要なシグナルともなります。腎臓は体内の老廃物・毒素をろ過して尿として排出させる働きがありますが、その働きがうまく機能しなくなるとそれらが体内に蓄積して足のむくみの原因となるのです。

足がむくむ腎臓の病気には急性糸球体腎炎とネフローゼ症候群がある

足のむくみの原因となる腎臓の病気には急性糸球体腎炎ネフローゼ症候群です。まず急性糸球体腎炎から見ていきましょう。この病気は腎臓を構成する糸球体に炎症が生じてしまい、血液のろ過ができなくなってしまう症状のことです。血行が悪化するだけでなく、尿の生成もうまくできなくなることでむくみをもたらします。むくみよりも先に咽喉の痛み扁桃炎が現れるのが特徴です。原因はウイルス感染。時間の経過とともに自然治癒するため、治療では合併症の予防と腎臓の保護が行われます。ち腎臓の病気の中では治癒が可能な珍しいケースといえます。

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ネフローゼ症候群は足だけでなく全身にむくみが現れる

一方ネフローゼ症候群は治療が困難な非常に厄介な病気です。尿の中に大量のたんぱく質が流れでてしまうことでむくみが生じます。糖尿病の悪化によって生じることが多く、他にも膠原病やアミロイドイーシスなど、他の病気が引き金となることが多いのが特徴です。腎臓そのものに問題が生じたことによって発症することもちろんあります。

 

この病気は足だけでなく全身にむくみが見られるのが特徴です。顔がむくんでパンパンな状態になってしまうこともあります。さらに体内にも水分が蓄積し、腹水や胸水に陥るほか、尿の量が減少します。そのほか血圧の低下、血栓症などもよく見られる症状です。根本的な治療は難しく、まず原因となった病気の治療を行うこと、その上でステロイド薬や免疫抑制剤といった薬物療法が行われます。ただネフローゼ症候群で使用される薬剤には副作用も多いので慎重な取り扱いが求められます。

 

このように、腎臓が原因でむくみが生じた場合にはまず病名を特定し、それに相応しい治療を早い段階で開始することが求められます。